【2019年GWスタディツアー報告】 〜カンボジア 映画配達人を体験しよう!〜 〈後編〉
カンボジア 村の子どもたちに映画を届ける活動6日間 ~World Theater Project~

今回、このプログラムに参加された
World Theater Projectのスタッフさんからの体験レポート後編です!


歴史学習と映画上映 4日目 (2019/05/01)

内戦の爪痕

4日目の午前中は、カンボジアの内戦の歴史を学びに行きました。


 
はじめに、地雷博物館を見学しました。

ちょうど博物館を訪れたときが計画停電になっていて、館内は真っ暗!
 参加者の皆さんとスマートフォンの明かりをつけて見学しました。


 
この博物館では、地雷の撤去方法、地雷の種類、地雷の威力などについて学びました。

日本は、カンボジアに地雷探知機などの物資で支援をしています。
 地雷探知機には日本の国旗が貼ってありました。
ここに来るまでこういうことを全く知らなかったのですが、日本人として少し嬉しくなりました。


 
バス移動の際、現地の日本語ガイドさんがカンボジアの歴史について語ってくれました。
 自身の体験も交えながら、上手な日本語で説明してくださったため、とてもわかりやすかったです!

 
 
次に向かったところは、キリングフィールドです。
ここでは、ポルポト政権下の時に殺された人々の頭蓋骨が保存されています。
ポルポロ政権下のカンボジアについてとても悲しい歴史を学びました。


昼食とシェムリアップ巡り


カンボジアの歴史を学んだあとは、お昼を食べに行きました。
 夜に映画を上映する予定のBOSCO Houseにていただきました!
とても美味しくて、カンボジア料理にハマりそう。

素敵な空間で、眺めもステキ。
 食べた後にリラックスタイムがあり、ゆったりとした時間を過ごせました。
 実はここには宿泊できる部屋もあるんです!いつか泊まってみたい…!

 
 
昼食後は、シェムリアップ市街地を回って買い物をしました。

アンコール・クッキー、キャンディ・アンコール、大型ショッピングセンター。
そのあと、オールドマーケットも行きました。

最近のシェムリアップはカフェブーム!
オールドマーケットのそばにある、とってもおしゃれなカフェでカフェラテを飲みました。


 
そして、カンボジアの映画館にも訪れました。
 小さな村には映画館はありませんが、シェムリアップ市街地中心には映画館があります。

映画のポスターがズラリ!
 今ここで上映しているホラー映画はカンボジアで作られたみたいです!
 日本の映画もありましたよ!

値段についてですが、席によって入場料が変わります。

現地の方にとっては、入場料がとても高いらしく、映画館にまで行って映画を見ることはあまりないそう。

 

夜の上映会


 
ショッピング観光をした後は、BOSCO Houseに帰ってきました。

映画の上映が夜ということで、少し腹ごしらえ。
ここで作られているパンをいただくことができました!
 日本のパンの作り方を参考にしているそう!
とても柔らかくて、たくさん食べてしまいました。


 
BOSCO Houseは子どもたちがいつでも気軽に集まれる場所になっています。
 学校がお休みの日などに、学校では習わない美術などをここで学ぶことができます。

今日は映画上映の日ということを子どもたちに伝えてあるそうです!
 夕飯を食べ終えた子どもたちが続々と集まってきました。

映画上映する前に、子どもたちと遊びました。
みんなとってもパワフルで元気!!


 
実は、夕方にBOSCO Houseに戻って来た時からずっと停電になっていました。
 映画を上映するときもまだ停電の状態…。
しかし、発電機があるため、停電してもプロジェクターは大丈夫!
さらに、停電で部屋が真っ暗になっていたために、映画館の雰囲気が出来上がっていました!

 子どもたちの前で簡単な自己紹介をしたあと上映会が始まりました!

今回上映する映画は『フィルとムー』と『パンダコパンダ』です。

さっきまではしゃいでいた子どもたちが集中して映画を見始めます。
その可愛すぎるギャップにクスッと思わず笑ってしまいました。


 
停電のままだと暗すぎるからワークショップできない!と心配していたのですが、
映画上映中に電気が回復しました!よかった…。

映画を見たあとはソーマトロープ作りのワークショップ。

みんなで思い思いの絵を塗りました。個性的な作品がたくさん完成!


 
最後に全員で記念撮影をしました!

上映会が終わり、子どもたちはソーマトロープを手に持って、お家に帰って行きました。
 今日の夢の中に映画の景色が出てくるかな〜と思いながらお別れしました。

そして、3日間お世話になった映画配達人ともここでお別れ。
カンボジア各地で映画を上映し、子どもたちの無邪気な笑顔を引き出す映画配達人の皆さん。
なんて素敵なお仕事だろうと思いました。

昨日の昼間の上映会と雰囲気が異なり、夜の上映会もとても良かったです!

 

カンボジア最後の夜


 
スタディツアー最後の夕食はホテルでいただきました。

子どもたちとの思い出を話しながら夜を過ごします。

参加者の皆さんがそれぞれ、スタディツアーで抱いた想いを話してくださいました。

皆さんの中で特に印象に残っている場面がありました。
それは、小学校で「みんな幸せですか〜?」という質問に子どもたちが勢いよく手を挙げたことです。
 「物資の面では貧しくても、心の豊かさを持っているカンボジアの子どもたち。
その素直さやのびのびしている姿に心を打たれました。」
 「日本の価値観とは違う。それぞれにとって幸せとは何かを考えるきっかけになりました。」
と、参加者の方が語ってくださいました。
 参加者の皆さんにとって幸せの価値観について改めて考えさせられる瞬間でした。

この5日間を共に過ごしたからこそ話せることがたくさんありました!
 気付いたらとっても遅くまで話し込んでいた…。
 皆さんの溢れる想いを共有することができてよかったです。

とても素敵な最後の夜になりました!

シェムリアップ観光 5日目 (2019/05/02)

アンコール遺跡群巡り


 
カンボジアといえば、やっぱりアンコールワット!
カンボジアに来たなら、アンコールワットは必見です!

私も参加者の皆さんと一緒にオプショナルツアーに参加しました。

今までずっと案内をしてくださっていた日本語ガイドさんが引き続き、アンコール遺跡群の案内をしてくださいました。
 5月のカンボジアってすごく暑い!
 汗だくです笑
けど、汗だくになりながらも観光する価値があります!!!

アンコール遺跡群に行って驚いたこと。それは写真がとても映えること笑


 アンコールワットをバックにハートマーク




アンコールワットの縁側にて



 
アンコールワットポーズ

 

バイヨンで大ジャンプ

 


もちろん写真を撮るだけでなく、しっかりアンコール遺跡群について学びました!

壁のレリーフに掘られている物語の内容が面白かったです笑

日本語ガイドさんがわかりやすく教えてくれました!

さすが世界遺産だっ!と感動。
アンコール遺跡群のすごさを肌で感じられるツアーでした!

 

カンボジアとのお別れ


 
そしてついにお別れの時間がやってきてしまいました…。

最後にホテルの中で記念撮影!

たった5日間だけでしたが、とっても長く一緒にいた感じがして、
現地スタッフの皆さんと別れるのが悲しかったです。
 改めて密度の濃い時間を過ごしたのだと実感しました。

 現地スタッフの皆さんと、またカンボジアに来ることを誓いました!


 
マイクロバスでホテルからシェムリアップ国際空港に向かいました。

18:00(現地時間) シェムリアップからプノンペンへ

行きの時とは違い、飛行時間や乗り換えも予定通り順調。

22:50(現地時間) プノンペンから成田へ

6:45 無事日本に到着しました!

 
 
寂しい別れは、参加者の皆さん同士も同じです。
 5日前に初めて出会いましたが、一緒に子どもたちに映画を届けるという活動をしたり、
たくさんのことを語り合ったりしたため、たった5日間でできた仲には思えないほどの仲になりました。
またどこかでお会いできるといいですね…。


 
映画配達人と一緒に写真撮影



今回のツアーを通して、約150人の子どもたちに映画を届けました。
カンボジアを離れても、キラキラした目で映画を見ている子どもたちの姿が忘れられません。
今回の映画上映が子どもたちへの「夢の種まき」になったことを願っています…。

 

参加者の方から印象的な言葉をかけていただきました。

「今回子どもたちの将来のために活動をしてきましたが、
 実は、私たちの方も、歴史を学んだり、参加者同士の刺激的なお話だったり、
子どもたちから元気をもらったり、たくさんのことを受け取っていたことに気付きました。」

スタディツアーが参加者の皆さんにとっての「学びの種まき」になっていたことが嬉しかったです。

私自身も、スタディツアーを通して、子どもたちの溢れる笑顔や訪れた先々での
たくさんの出会いなどなどかけがえのないものを得ることができました。
素敵な思い出ができ、スタディツアーに参加してよかったと心から思いました!

 活動を通して子どもたちに映画を届けながら、
たくさんの人にこのような学びの多いスタディツアーを体験してもらえるようこれからも頑張っていきます!

次回のスタディツアーもお楽しみに!

World Theater Project
川口

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