【2019年GWスタディツアー報告】 〜カンボジア 映画配達人を体験しよう!〜 〈前編〉
カンボジア 村の子どもたちに映画を届ける活動6日間 ~World Theater Project~

今回、このプログラムに参加された
World Theater Projectのスタッフさんから体験レポートが届きました!




こんにちは!チョムリアップスオー!
World Theater Projectでスタディツアーを担当している川口です!

ゴールデンウィークにて、スタディツアーが開催されました!

私もこのスタディツアーに同行して、カンボジアに行って来ました。
今回は、平成と令和にかけて行われたスタディツアーの様子をたっぷりとお届けします!

ドキドキの1日目 (2019/04/28)

成田空港にて



私にとって初めてのカンボジア!
 持ち物準備のときから楽しみと不安のドキドキ。

 8:30 成田空港で参加者の皆さんと合流

今回のスタディツアーの参加者は8人。
 開催時期がゴールデンウィークだったためか、今までのスタディツアーと異なり、社会人が7人、学生1人という割合です。
 参加者の全員が、スタディツアーには1人参加でした。

私を含めて学生が2人しかいない!ということでどんな感じのツアーになるのだろうと、とてもドキドキ。
搭乗までの待ち時間を使い、皆さんとお話をして、少しずつお互いのことを知っていきました。

 10:40 飛行機に搭乗
まずはカンボジアの首都にあるプノンペン国際空港へ出発!!


プノンペン国際空港



15:10(現地時間) プノンペン国際空港に無事到着

ここから、国内線に乗り換え、最終目的地のシェムリアップに向かいます!

チェックインしようと受付に向かったところ、なんとディレイ
到着予定が大幅に遅れていました。

プノンペン国際空港には、和洋中が食べられるフードコートがあります。
え、和?
 実は吉野家があるんです笑

待ち時間を使って、空港内で夕飯を食べることにしました!

そして、待ちに待ったシェムリアップへ出発!!


最終目的地 シェムリアップ




プノンペンから約1時間のフライトでシェムリアップ国際空港に到着!

空港を出ると、現地の日本語ガイドさんと日本人スタッフさんが私たちを出迎えてくれました!

マイクロバスで空港からホテルへ。

バスの窓から見える街中の風景を眺めながら、カンボジアに来た〜〜と静かに喜んでいました。



22:30ごろ ホテルに到着。

皆さん各自の部屋へ。
長いフライトで皆さんお疲れのご様子。
明日からの活動のために、ぐっすり就寝しました。

カンボジアの文化体験 2日目 (2019/04/29)

田舎の村の生活体験



朝食は各自でホテルのビュッフェをいただき、1日の始まりは皆さんとホテルのロビーで集合します。

2日目の午前中は、サムロム村を訪問しました!

ここではカンボジアでの生活を体験。

ココナッツジュースを飲んだり、カンボジア伝統楽器の演奏を聴いたり、
牛車に乗ったり、お寺をまわったりしました。

牛車で村を探検しているときは、たくさんの子どもたちが笑顔で手を振ってくれました!

 お昼には、カンボジアの家庭料理をいただきました。とても美味しかったです!
 主食は日本と同じでお米。味は日本人好みな感じがしました!

カンボジアの家は高床式で、1階部分は吹き抜けになっているのですが、
やっぱり暑かったです。さすがカンボジア!
ちょうどゴールデンウィークあたりが気温高めだそうです。




村人たちはとてもフレンドリー!
お昼を食べている間もずっと演奏をしてくれたり、踊ってくれたり、
とても楽しい時間を過ごすことができました!

カンボジアの村の生活を十分に満喫できました。

 

映画配達の準備



優しくて愉快な村人たちとお別れして、村から街中に戻って来ました。

午後は、次の日に行う映画上映の準備をしました!

まず、映画配達人とご対面。

映画配達人のサムナンさんとナットさんから
普段現地で何をしているのか、映画配達人を始めたきっかけなど
貴重なお話を聞くことができました!

そして、実際にスクリーンを組み立てながら、映画の上映方法を教えてもらいました!

 
次に、ワークショップの準備。

今回のスタディツアーでは、音楽と図工の二つのワークショップを行います。


音楽のワークショップの内容は主に
 ・様々な楽器の紹介
・ドレミの音階遊び
 ・太鼓ゲーム

ワークショップをどのように行うかを参加者の皆さんで話し合って、役割分担をしました。



図工のワークショップでは、
アニメーションの原型と言われているソーマトロープで遊びます。
 子どもたちと一緒に、ソーマトロープに塗り絵やお絵描きをします。

参加者の皆さんでソーマトロープを子どもたちの人数分作りました。

約180個のソーマトロープが完成!

協力して作りながら、おしゃべりもたくさんできました!

共同作業効果のためかこの時間でとても仲良くなりました笑

 

ディナーと夜散策



ワークショップの準備を終えて、ディナー会場へ向かいました。

ここでは伝統舞踊のアプサラダンスを鑑賞しながら夕食をいただけます!

食事はビュッフェ式で、たくさんの料理が並べられていました。
どれを食べるかとても迷います。取りすぎに注意!

アプサラダンスはとても見応えがありました。
 個人的にはココナッツダンスがお気に入りです!

演目が終わると、舞台の上でダンサーたちと写真を撮ることができました!



そしてそして!
この日は少し時間があったため、初めてシェムリアップのマーケットへ!

ホテルから歩いて5分もしないで着いちゃいます!

マーケットに行ってみると、その熱気にびっくり!
 夜なのにとても盛り上がっている!イルミネーションがきれい!
とてもテンションが上がりました笑

少しお買い物しながら一周して、雰囲気を存分に味わって、
ホテルに戻りました。

明日はついに映画上映です…!


村の小学校へ映画を配達 3日目 (2019/04/30)

午前の部:映画上映(小学校にて)



マイクロバスに乗ってホテルから小学校へ向かいます!

バスの中では、一人で緊張していました。
 子どもたちと仲良く遊べるかな。映画楽しんでくれるかな。ワークショップ一緒に取り組んでくれるかな。

たくさんの不安を感じながら、バスの中で子どもたちと簡単な会話ができるようにクメール語(カンボジアの公用語)のフレーズを何個か覚えました。

 
9:00に小学校に到着!

マイクロバスから小学校の様子を見てみました。
たくさんの子どもたちが校庭で遊んでいて、みんなとっても元気!!

大きい校舎は3棟ほどあり、校庭には花壇にきれいなお花が咲いていました。

マイクロバスを降りると、子どもたちが近寄ってきました。
 近寄ってくる子どもたちの笑顔がとってもかわいい!


 
カンボジアの小学校では、午前に来る生徒と午後に来る生徒が異なります。
よって、映画の上映も午前と午後でそれぞれ行いました。

午前の部では、音楽のワークショップと映画『ハルのふえ』を上映しました!

まず、ワークショップを行う前に、参加者の皆さんが一言ずつ自己紹介!

「スゥオースダィ(訳:こんにちは!)!クニョムチュモッミノリ(訳:私の名前はみのりです)」

かろうじて伝わったかな?と思ったら、
 子どもたちが「ミ、ノ、リ!」と大きな声で呼んでくれました!


 
自己紹介の後は、音楽のワークショップをしました。

ワークショップを通して、子どもたちとすぐに打ち解け合うことができました!
 音楽はやっぱり世界共通の言語であると実感しました。


 
映画上映前の少しの空き時間で子どもたちと交流!

ボール、フリスビー、大縄などなど
参加者の皆さんが日本から持ってきた道具でたくさん遊びました。

 そしてついに、映画上映です!
 映画配達人と教室にスクリーンとプロジェクターを設置しました。


 
午前の部では、『ハルのふえ』を上映!
 映画はクメール語(カンボジアの公用語)に吹き替えされています!

あらすじは、森の動物たちと暮らしていた男の子パルが音楽家になることを目指して奮闘するというもの。
この映画はなんとアンパンマンで知られるやなせたかし先生の原作がもとになっています!

上映が始まると、さっきまで外で元気よく遊んでいた子どもたちは、シーンとなって真剣に映画を見始めました。


 
面白い場面では笑いがおきました。とっても楽しそう!
 私と同じところで子どもたちも笑ってくれてちょっと安心しました。

この映画を通して、少しでも音楽に興味を持ってくれたかな…。

 

お昼休憩


 
午前の部を終えてから、小学校の校長先生にご挨拶へ!
楽器、石鹸、筆記用具、洋服などを寄付しました。

そして、参加者の皆さんと映画配達人、現地スタッフの皆さんと教室でお弁当を食べました!

お昼を食べている時から子どもたちがちらほら教室に出入りしており、
お昼休憩のときも子どもたちと仲良く遊びました!

教室での遊びは、主に折り紙が人気でした。みんな折り紙に興味津々!!
教室の後ろでは、紙飛行機が飛び交っていました笑

 

午後の部:映画上映(小学校にて
 

午後の部では、映画『フィルとムー』と映画『パンダコパンダ』の上映とソーマトロープで遊ぶワークショップをしました!

簡単にクメール語で自己紹介をして、すぐに上映開始!
 (何回か自己紹介を経験すると、スラスラとクメール語のフレーズが口から出てくるようになります笑)


 
まずは映画『フィルとムー』を上映!
この映画は、世界中の子どもたちに映画を届けるために作られました!
とても短い作品であるため、初めて映画を見る子どもたちにぴったり!

上映2作目の映画『パンダコパンダ』は、
 明るくて元気な女の子がパンダの親子といろいろな事件を起こしながら、一緒に仲良く暮らすお話です。
ドキドキしながらも、とてもほっこりする物語です!
 女の子とパンダのやりとりに子どもたちは大笑いしていました笑


 
上映後は、ソーマトロープのワークショップです。
 子どもたちが自由にソーマトロープの絵に塗り絵をしていきます。

楽しそうに色を塗る子どもたち。
 集中力がすごい!塗り絵をするのが好きみたいです!
 参加者の皆さんも子どもたちと一緒に塗り絵をして、見せ合いっこしました!


 
たくさんのソーマトロープが完成!


 
表裏の絵をくるくる回すことで残像が残り、一つの絵に見えるソーマトロープ。
 子どもたちにくるくる回してもらい、どのように見えるか体験!

今日見た映画はこんな風に絵がつながることでできるんだよ。
 少しでもアニメーションの原型の仕組みが伝わったかな…。


 
教室には冷房機器などはありません!
 唯一涼しくしてくれるのは、ドアと窓から入ってくる風だけ。
 教室内は外にいるように暑かったです。
 立っているだけで汗をかく…!
 子どもたちはみんなこの環境で勉強をしているのかと驚きました。

だから、
ソーマトロープが最終的にうちわになってしまったのはしょうがない!笑



 
最後に子どもたちと写真撮影!
みんなとてもいい笑顔を見せてくれました!
 子どもたちの人懐っこさに囲まれてとても幸せな気分になりました。

昼間だけの滞在でしたが、子どもたちとすぐに仲良くなることができました。
 帰りのときに見送ってくれる子どもたちも!
 別れるのがとても悲しくなりました…。
 今日見た映画やワークショップが子どもたちの将来のためになりますように。
そう願いながら、小学校を出発しました。

 

平成最後の夜


 
この日の夜は自由夕食でした。

自由行動のはずでしたが、平成最後のディナーということで、
参加者の皆さん全員でレストランに行くことにしました!

今回食事したレストランはとってもおしゃれなところ!
 料理もとても美味しく、お腹が満たされました。

そして、日本時間の0時にはしっかり令和になる瞬間を祝いました笑
※カンボジアと日本の時差は2時間です

カウントダウンはもちろんクメール語で!
 「バイ、ピー、ムォイ(訳:3、2、1)」

次の日の令和初日も映画上映しに行きます!

後編へつづく>>