
ベトナム北部、クアンニン省に位置するハロン湾は、43,400ヘクタールにもわたる広大なエリアに、石灰岩からなる大小1,600もの島々が奇峰の如くそそり立つ、神秘的な景観が特徴です。この風景はまさに自然の織りなす驚異であり、水墨画にも似た世界から「海の桂林」とも呼ばれています。
1994年、ユネスコから世界自然遺産に指定されました(2000年に拡大指定)。その美しい景観は、世界各地の旅行者を魅了し続けています。
【世界遺産データ】
分類:自然遺産 登録年:1994、2000年位置:ベトナム クアンニン省 (首都ハノイから165キロ)
面積:43,400ヘクタール (1600の島を含む)

▲ハロン湾周辺とバーヤ号の大まかなクルーズルート
ところで、「ハロン」という地名の由来に秘められた次のような伝説をご存じでしょうか。
その昔、隣の大国・中国からの度重なる侵略(日本で言う「元寇」など)に悩まされていた時代、この地に龍の親子が降り立ち、口から炎を吹いて敵を打ち破り、さらには吹き出した宝玉が数々の奇岩となって海面に突き刺さり、その後も長きに渡って外敵の侵入を防いだそうです。以降、この地はハ(降りる)ロン(龍)と呼ばれるようになりました。
おすすめは船に宿泊する1泊2日クルーズ

ハロン湾クルーズを楽しむには、日帰りとクルーズ船に宿泊する2つのプランが考えられますが、日帰りだと長い5時間のクルーズツアーでも漁村、闘鶏岩、ティエンクン洞などを廻るのにとどまり、ハロン湾の美しさや魅力を十分味わえません。
一方、クルーズ船に宿泊するハロン湾クルーズは、丸1日ハロン湾に滞在できるため、定番コースでは行けない奥の方のSung Sot洞窟(鍾乳洞)に上陸見学したり、中間地点で停泊して世界自然遺産のなかで夜を明かすといった特別な時間を過ごすことができます。
さらには、クルーズ中に見られる幻想的な夕陽、遮るものが何もない満点の星空、美しい日の出など、その時々で刻々と変わるハロン湾の景観と表情を余すところなく見られるのも日帰りでは味わえない魅力です。湾上を悠然と進むジャンク船のトップデッキに立つと、どんな人でも詩人になってしまうはず。
また、霧や曇り空など天候に左右されやすいのがハロン湾の特徴のため、1日目と2日目の両方が使えるところがシャッターチャンスの点でも心強いといえるでしょう。
◆ご参考ください!スタッフブログ
『ハロン湾の日帰り観光ってどうよ??~弊社が1泊2日をオススメする理由』
ベストシーズンはいつ?

ハロン湾の降水量(左メモリ)と気温(右メモリ)気候は
年によって変動することもありますので、
ご参考程度にとらえていただければ幸いです。
月 | 季節 | 特徴 |
---|---|---|
1月 | 乾季 | 乾季ですが霧雨が降ることがあり、その場合は視界が悪くなり、ぐっと冷え込むため、防寒着の準備が必要です。最低気温が7~8度くらいに下がることも珍しくありません。 |
2月 | ||
3月 | ||
4月 | ||
5月 | 雨季 | 日中は30度を超える事もあり、熱帯アジアらしい蒸し暑い季節です。雨が降ることが多くなりますが、島で泳いだりしたいのならば夏の気候にあたる6月~8月がおすすめです。 |
6月 | ||
7月 | ||
8月 | ||
9月 | 台風が多い季節。クルーズ船が当日になって突然欠航となることもあるので注意が必要です。 | |
10月 | ||
11月 | 乾季 | 景色の美しい晴天を狙える季節。ただし12月~3月にかけては天気がよくても冷え込むため防寒着が必要です。 |
12月 |
どんなアクティビティが楽しめる?
お楽しみいただけるアクティビティはツアーや日程、クルーズ船によって異なります。

シーカヤック
世界遺産を体で体験してみましょう。クルーズ船ではいけないようなところに行けますし、海面近くから見渡すハロン湾の絶景はまた新鮮な感動があります。
季節によってはスイミングも楽しめます。

湾上の漁村訪問
海上に浮かぶ漁村を訪れ、小舟に乗り換えて湾上を観光します。海で生きる人々の暮らしに触れられる時間です。

洞窟観光
ハロン湾の大きな魅力は自然が織り成す奇観といえますが、そのひとつ、自然が長い年月をかけて生み出した洞窟(鍾乳洞)見学もハロン湾観光の大きな楽しみです。

ベトナム式太極拳
サンデッキにて、タイチと呼ばれるベトナム式の太極拳の体験ができます。朝のすがすがしい時間、周囲に広がる絶景を楽しみながら、すがすがしい時間をお過ごしください。

サンデッキでの日光浴
サンデッキでは日光浴を楽しんだり、読書や写真撮影を楽しんだりと、思い思いに自由な時間を過ごすことができます。

クッキングデモンストレーション
ベトナム料理の体験講座やクッキングデモンストレーションも開催されます。
クルーズ船のご紹介
※船の仕様や設備、外観などは予告なく変更になる場合があります。
バーヤ号
ハロン湾内でもひときわ目を引く船、バーヤ号。ジャンク船の形を残しながらもどこか西洋的デザインのこの船は、すべてにおいてオシャレの連続。乗船時には赤いバラのフラワーシャワーでお出迎えがあります。
アウコー号
ハロン湾で初めて2泊3日のロング・クルーズを実現したラグジュアリーなクルーズ船。素材にこだわった食事、スパも備えた充実の設備、独自のアクティビティなどすべてが一流を自負するハロン湾随一のエレガントな船です。
バイトー号
他社に先駆けてデイクルーズとナイトクルーズの両方のクルーズを始めたバイトー社(Bai Tho Tourist Transportation Company)のジャンク船。他のクルーズ船と比べるとやや小ぶりのかわいらしい造りですが、十分リラックスできます。
パラダイス・ラグジュアリー号
外観、内装ともに洗練されており、設備も新しくオススメです。バルコニー付きの客室もあり、お部屋にいながら景色を楽しむことができます。
★2018年1月より船内でのアルコール、スパ(50分)が特典として含まれます。
エメラルド号
※ジャンク船ではなく豪華客船です。
1910年代、フランスが現在のベトナムを支配していたフランス領インドシナの時代にハロン湾に実在し、優雅な遊覧クルーズでその名を馳せた「エメラルド号」。その復刻版がエメラルド号です。