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PITのミッション

PITのミッション

社名に込めた起業の原点=平和につながる旅

ベルリンの壁が崩壊し、冷戦が終わりを告げた1989年。近くはアジアでも中国の天安門事件、ミャンマーの民主化運動 (88年) とその後のアウン・サン・スーチーさん軟禁、ベトナム軍のカンボジアからの完全撤退など、まさに世界が大きく動いたこの年、弊社は創業しました。

当時、日本はあのバブル景気の真っ只中。旅行業界でも年間の海外旅行者が初めて1,000万人を突破し、海外旅行ブームに沸いていましたが。が、まさに駆け出しの身であった私にはそんなブームに乗っかる術 (経験・人脈・資金力) があるはずもなく、全く正反対の思い入れと方向性をもっての起業でした。
それは、日本が紛れもなくその一員であるアジアと、旅の持つ力 (パワー) へのこだわりです。

「欧米への憧れと夢の実現」からスタートした日本の海外旅行ですが、折からのブームを受けて団体旅行が急増していたアジアでは、現地との経済格差をいいことに札束で相手の顔をたたくような買い物やナイトツアー(売春)の類が氾濫し、現地の人びとから日本人観光客への厳しい批判の声 (日本人よ、恥を知れ!など) が聞こえて来るまでになっていました。

その背景にはもちろんかつての戦争の歴史があることは言うまでもありませんが、でかけて行く日本人の側は、あの戦争でいかに数多くのアジアの尊い命や財産を奪い、魂を傷つけたかについての理解と反省が至らず、侵略を進出と書き換えた教科書によって正しい歴史教育の機会を失った日本の若い世代が、あまりにも戦争の歴史を知らな過ぎる現状が浮き彫りになっていました。

当時、日本人客には大人気の団体観光ツアーが、現地では更なる対立感情を助長しているという残念な現実が実際にありました。

ならば、たとえ目を覆いたくなるようなものであっても、歴史の史実はきちんと直視・検証し、訪れる国の歴史や文化、社会状況に尊敬と愛情をもって体験することで現地の人びととも交流できるような「体験交流型スタディツアー」でこの現状を変えたい。

自分たちだけが楽しんで終わる旅行から、自ら現地に飛び込んで学んだり感じたり、そして現地の人との相互理解や共感をつくり出す旅をつくって提供しよう。さらにその活動を継続することによって、現地の経済に貢献する (雇用創出など) ことを会社の使命 (ミッション) にしようと心に決めたのです。

実は、学生時代からアジア&太平洋地域への体験交流型ツアーの企画運営に携わる中で、その人生を変えるほどの衝撃や感動を得てこのような思いを抱くに至った自らの経験から「百聞は一見に如かず」の旅にはきっとそんな大きな力(パワー)があると確信しています。

そんなわけで、弊社の社名である「Peace In Tour」には、少しずつでも現状を変える、平和につながる旅をつくってご提供して行きたいという思いと決意を込めています。

創業者 松永充弘